「ベルセルク」12話(最終回)感想。来年2期放送決定かよ…
どうも。ヒャルキィです。
「ベルセルク」12話(最終回)「すがるもの、もがくもの」
この内容はネタバレです。未見の方は注意してください。
なお、セリフ等はざっくりです。
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前回は、モズグスさんとの戦いに勝利をつかんだものの、地中から湧き出てきた、
泥のような魔物に飲み込まれそうになる、ガッツたち、
というところで終わっていましたが、今回は…。
【12話の内容】
≪ファルネーゼの心情≫
泥のような魔物に対する、ガッツの姿を見て、
「なぜ、ここまで絶望的な状況にも関わらず、
生き抜くことを口にできるのか?
なぜ、この男の言葉は、これほどまでに力強く私に響くのか?」
と思う、ファルネーゼ…。
(これはまさか、恋…?)
≪塔の下層に落下した、ニーナは…≫
足を怪我していたようだった。
付近に落ちていた棒を拾い、それを杖に逃げようとするも、
足に激痛が走り、 倒れてしまう。
(折れたのかな~?)
誰かいませんか?と、助けを求める、ニーナ。
耳を澄ませると、喚声が聞こえてきた。
そして、現れたのは、逃げ惑う人々。
このままだと踏みつぶされてしまう、と思い、身を丸めた、ニーナ。
人々が去った後に聞こえたのは、
「危ない、危ない。まるで牛の暴走だね」という、声。
その、声の主は、ルカだった。
≪ルカと再会するも≫
遅くなっちまったね、あんた、大丈夫かい?という、
ルカは下から様子を見ていたようで、エレーン(キャスカ)たちも無事だ、
ということを把握していた。
ルカに抱きつく、ニーナ。
そこへ、泥の魔物が扉を破って来た。
かろうじて立つことはできるが、足が痛くて走れない、という、ニーナ。
辺りを見回して、ルカが見つけた物は「樽(タル)」だった。
樽の中にニーナに入れてフタをしようとする、ルカ。
ルカ姉も一緒じゃなきゃヤだ、という、ニーナを、
この樽に2人はムリだ、第一誰がフタを閉めるんだい?と、説得して、
フタを閉める、ルカだった。
そして、迫って来た、泥の魔物。
≪一方ガッツたちは≫
炎をかざして、魔物たちを迎え撃つ態勢が整った、ガッツたち。
あの日以来、ずっと夜をさまよっていると思っていたが、
ここは日が昇る世界であることを忘れていた。
それだけであの時よりは随分と分がいい、と思う、ガッツ。
いくら燃やしても、きりがねぇ!という、イシドロ。
そこで、パックが奥義「爆炎ファイアーパックリバル(? よく聞き取れんかった)」
を繰り出したが、どういうわけかそれは、イシドロの後頭部に直撃。
絶叫するイシドロに、「それが何か?」といった面持ちの、パック。
≪泥の魔物の本質≫
パックによれば、
この泥の魔物の正体は、疫病や拷問でこの地で死んだ者の怨念らしい。
しかも、飲み込んだ人間の念も吸収して、どんどん増殖していて、
救いを求める心と恨みでいっぱいだという。
恨みがあるっていうんでこんなになるんじゃ、世の中とっくに痰壺に沈んでる、
なんで、アルビオンにだけ異常発生するんだよ?という、イシドロ。
それは…、といって、ガッツたちの烙印を見る、パック。
こんなことは有りえない、あってはならないことだ、
あの時と同じ、まるで悪夢のようだ。これは現実なのか?と思う、ファルネーちゃん。
迫って来た、魔物に、炸裂弾を投げた、ガッツ。
そして、ファルネーゼに、
「死にたくなければ、
てめぇも、ちったぁ手ぇ動かせ!」という。
圧倒的な絶望に立ち向かう、ガッツ。
セルピコに促され退避させられた、ファルネーゼは、
「神よ」と、祈ろうとするが、ガッツに、
「祈るな!祈れば手がふさがる、
てめぇの持ってるそれは何だ?」と言われ、
炎を魔物に向ける、ファルネーゼ。
≪樽の中のニーナは≫
樽ごと、魔物の流れの中に巻き込まれていた。
「もうだめだ、絶対死ぬ、ここから出して!」と思っていると、
血を吐いてしまうのだった。
「まだわかんないじゃない、怖いって思えば思うほど、生きてるって感じる、
血を吐けば吐くほど、自分の血が温かい、ってわかる。
そして、怖い、って、生きたい、ってことなんだ」
と悟る、ニーナ。
≪異変≫
泥の魔物がさらなる胎動を始めた。
烙印が痛むのか苦しむ、キャスカ。
錯乱し騒ぎ始める、キャスカを抱きしめる、ガッツ。
闇の奔流を感じ取った、パックは、
すごい。生きてる者、死んでる者、
ここにあるすべての魂が1つの物を求め、泣いている。
「今、私の世界のすべてが想いを1つに。
すべてが私の生み出す世界を求めて泣いている。
すべてが1つの声に満たされていく…」
と言い、血の涙を流す、卵。
「歌ってる?」
そして、ベヘリットがその声に共鳴している、ということに気づく、パック。
その直後に、ガッツの烙印に激痛が。
思わず膝をつく、ガッツ。
(ガッツが膝をつくなんて最上級です)
「ああ。光があふれる…」
そして、卵の頭頂部に亀裂が。
グリフィス!!
と叫んで天を仰ぐ、ガッツ。
「火の柱の立つ、
盲目の羊たちの集いし聖地に、
天落ちるとき、それは来たる」と、シールケ。
(とても幼女とは思えない声。リアルすぎる…)
≪そして、夜が明けた…≫
塔もバケモノも、一夜にして消えちまった、
夢でも見てたんじゃなかろうか、という、ジェローム。
(何がどうなったのか、ようわからんぞ…)
樽から出てきた、ニーナは、生きてることを実感する。
生きてたのか?といって、ニーナのところにやって来た、
イシドロに、ルカ姉を探して、とたのむ、ニーナ。
事のあらましを、ジェロームたちに話し、ルカを探し始めた一同。
「だが、この瓦礫の中からどうやって…」と、途方に暮れかけた矢先、
どこかから、助けを求める声が。
ルカは、井戸の中に入っていて無事だったのだ。
ルカに抱きつき、その無事を泣いて喜ぶ、ニーナ。
その余韻に浸る間もなく、周囲から数本の矢が放たれたのだった。
≪一難去って…≫
それは、クシャーンだった。
辺りを取り囲むのは、ざっと数えて、20~30はいそうだ。
「神託のとおり、この地で異変は起きたし、ヤツらも現れた。
我らが求めし者も、あの中にいるはずだ」という、シラット。
冗談じゃねぇ、ここまで来たら、生き残んなきゃ、詐欺だぜ詐欺、
という、イシドロ。
こいつらを全員捕らえろ、
だが、ガッツに関しては手加減無用、
といって、攻撃命令を出した、シラット。
思いの外、強いガッツたちに手を焼いたのか、
女たちを人質にとろうとする、クシャーン兵。
だが、そのクシャーンの頭は何者かに砕かれた。
「婦女子を人質にとるとはやはり、蛮族。
異教徒共我らが聖地で何をしておるかー!」と言って、
そこに現れたのは、アザンだった。
アザンの生還に、驚きを隠せない、ファルネーゼ。
しぶといですねぇ、と、セルピコが漏らすほどしぶとい。
今は、話している場合などではない、という、アザンは戦闘態勢に入る。
そして、ガッツと共闘関係になっていることに訝しさを、口に出す。
≪次は何?≫
「来るぞ!」と、ガッツが叫んだ直後に、
今度は地震が起こった。
地中から出てきたのは、ゾッド。
なぜ、ヤツがここに…?と思う、ガッツ。
「もう私は、何が起こっても驚かないよ」という、ルカ。
そして、どこかに向かって、進み始めた、ゾッド。
その光景に見とれる、アザンだったが、
「感心してる場合じゃないですよ、逃げるなら今です」と、
セルピコに促され退避し始めた、面々。
ガッツが頭上を見ると、そこには、髑髏の騎士の姿が…。
さらに、その視線の先を、見遣るガッツ。
≪そこにいたのは…≫
全裸のグリフィス。
グリフィスの前にひざまずく、ゾッド。
グリフィスは、ゾッドの額を触るのだった。
そして、直感した。求めしものは来たれり。
「全軍、あの者を(グリフィス)を捕らえよ」と、命令する、シラット。
「しかし、シラット様…」とうろたえる、兵たち。
「この任務には我らバーキラカ一族の復権がかかっている。
今こそが、千載一遇の好機、本隊が到着する前にやるのだ!
行け!」と叫ぶ、シラット。
バーキラカの兵たちは、ゾッドに向かっていったが、
当然、苦も無くなぶり殺しにされるのだった…。
その影響で、包囲が手薄になった、
この隙に逃げろ、と動き出した、イシドロたち。
だが、ガッツと、キャスカはそこに留まっていた。
グリフィスにを求めようとする、キャスカ。
逃げる一行は、ガッツと、キャスカがいないことに気づく。
「まさか、まだあの場所に?」という、ルカ。
戻ろうとする、イシドロと、それを止めようとする、ジェローム。
「雑兵はすっこんでろ」と言ったことから、2人はつかみ合いのケンカになる。
≪さらに悪いことに…≫
そこに現れたのは、大軍団を擁するクシャーンの本隊。
どうやら、ヤツらはこっちには気づいてないようだ。
「あの2人を置いていくつもりかよ」と言って、
ガッツのところに向かおうとする、イシドロを止める、ジェローム。
「今度こそ本当に死ぬぞ!」と、
羽交い絞めにされながら言われ、
「ちきしょー!」と叫ぶ。
そこへ、轟いた魔獣の咆哮。
彼方を見ると、
空を飛ぶゾッドの上に乗る、グリフィスの姿が。
何者なんだ、あれは…?と、ジェローム。
人ならざる者、と、つぶやく、ファルネーゼ。
そして、キャスカを抱えたまま馬に乗り、クシャーンたちを斬る、ガッツの姿が。
「しかし、あれだけの大軍を相手に…」という、セルピコ。
「大丈夫。あの男なら、エレーンを守り切るよ、きっと」と、ルカ。
「くたばんじゃねーぞ!
貸しは必ず取り立てに行くからなー!」と叫ぶ、イシドロ。
≪窮地を離脱した、イシドロたち≫
「俺たち以外にも生き残ったヤツがいるんだな」と、言う、イシドロ。
「塔の中に入ったヤツらは全滅。塔から離れた不信心者が生き残った。
もう二度とお祈りする気にはなれねーだろーな」
という、ジェローム。
「そうでもないさ、生き延びようとすることと、
恐怖から逃れようとするのは別のことだよ。
周りに流されずに、最後まで生き延びるために行動した奴が、
生き残ったんだ。
神様っていうのは何考えてるのかわかんないけど、
それでも、人が自分で何とかできる領分っていうは、
残しておいてくれてると思うよ」という、ルカ。
お花を摘む、ルカ(そのままの意味で…)。
卵から出られずに死んじまった、誰にも出会わず、
誰にも知られずに、そんな寂しいのが1人、あの瓦礫の下に眠っている。
そいつに手向けてやろうと思ってね、と言い、花束を崖下に放った。
でも、あいつの願いがかなったのだとしたら、
この先、世界に何が…。
≪そして、別れがやって来た≫
そして「急いでるから俺はこの辺で、あばよ」と言って、去っていく、イシドロ。
「お礼に、タダでしてあげるよ!」と言われ、
盛大に鼻血を噴き出したが、
急いでるからよ、ツケにしといてやるぜ、
といって、ぎこちなく歩きながら、
去っていく、イシドロだった。
エレーン大丈夫かな?と、心配する、ニーナ。
あの黒い剣士なら大丈夫、モズグス相手にも一歩も引かないヤツだから、と、ルカ。
でも、誰かを守れる力と、
誰かといられる力は違うからね…、という、ルカ。
(この女、つくづく深い発言多いなー)
≪そして、現れたのは…≫
杖を突き、お花を摘んでくる、という、ニーナ。
(こっちは用を足す、という意味で…)
川辺についた、ニーナは岩陰に隠れていた、何者かに声をかけられた。
姿を現したのは、ヨアヒム。
(こいつもしぶといなー)
「僕、君に謝りたくて」という、ヨアヒム。
「あの時は、君たちが恐ろしくて、密告しないと君たちに殺される、と思ったけど、
僕はホントに君のこと、君と一緒なら、って言おうと思っていた。
なのに、勇気がなくて、自分から投げ出して、ごめんなさい。それじゃ」
といって去ろうとした、ヨアヒム。
それを呼び止めた、ニーナ。
≪ファルネーちゃんは、ファルネーちゃんで…≫
甲冑を脱ぎながら、私は黒い剣士を追う、といった、ファルネーゼ。
私は僧籍を捨てる、と言って、歩き始めた、ファルネーゼ。
アザンに、じゃ、と言って、ファルネーゼを追いかける、セルピコ。
「私は幼い日の闇から逃れることはなかったが、
ついに、その闇は形を成して私の眼前に現れた。
まるで怯え続ける私の運命であるかのように。
ただ1人闇の中に立つ、あの黒い剣士に引き連れられて…」
≪帰りが遅い、ニーナを心配する、ルカ≫
結局、ヨアヒムと一緒に行くことにした、ニーナ。
ルカのことは大好きだが、一緒にいたらまた憎んでしまう。
人は、強い、ってだけで、誰かを傷つけてしまい、
弱い、ってだけで、誰かを憎んでしまう。
同じ弱さと、同じ罪を背負ったこの人と一緒に行こうと思う。
この人となら、お互いにほんの少しづつ強く、やさしくなれる気がするから。
ニーナの帰りを待つ、娼婦たちは「おそーい」という。
全てを見通しているのか、
「ホント、世話の焼ける子だね」という、ルカ。
≪エピローグ≫
その日、辺境より生じた亀裂から、
世界の形は崩れ始めた…。
【短評】
終わったー!けど、これは始まりに過ぎない。
2期やるのか知らんけど…、
2017年春…、次篇降臨…、え?やるの?
まー、どっちでもいいんだけど…。
結局は、終わりなき物語になっちゃってるから、
アニメ云々よりも、原作の続きの方がよっぽど気になる。
ベルセルクの終わりが分からないと、俺は死んでも死にきれない。
下馬評では、完結しない、という意見が大勢を占めており、
その前に、作者の命の方が危なさそうだが…。
まー、それはさておき。
ルカとか、ニーナって、原作でこんなにでてきてたっけ?
大分、昔の話だから、よく覚えてないんだけど、
本作はトータルして見てみると、物語に直接かかわってこない人たちのウエイトが、
非常に重くなってるな、と感じたのだった。
ルカなんか、まさしく「ルカ姉」。
娼婦の身でありながら、賢者かよ?ってぐらいの含蓄があるセリフを、
吐きまくっていたが、今考えてみると、一体、何者だったのか?
ここまでくると、ルカがどうして、娼婦になったのかが気になってくる。
ルカが、人間の「強さ」の象徴として描かれているのに対して、
人間の「弱さ」の象徴として描かれている、ニーナ。
最後まで、その姿勢は貫かれていた。
そのトラブルメーカーっぷりには、共感したり、しなかったり、
イライラしたり、しなかったりで…。
最終的には、ニーナだからしょうがない、という気持ちにさせてくれた、ニーナ。
まー、物語を作る上で、こういうキャラ入れとくと、
話は展開しやすいから、都合よかったんじゃないかとは思うが…。
あー、忘れてた、一番重要な問題が、
シールケ、声としとりすぎてる問題です。
チワワさん嫌いじゃないけど、
セクシーすぎるよ、もっと子供っぽい方が良かったんじゃ?
あとで、ファルネーちゃん弟子入りするよ。
それで、子供に弟子入りするって、突っ込まれるよ。
あれじゃ、どっちが大人かわからないよ。
まー、そんなこんなで来年春ですか…。
あんな大々的に宣伝して、ホントにやるのかな?
たぶん、円盤の売り上げも関係してくるんだろうけど、どうなることやら…。